農林水産省は30日、農業協同組合(JA)などの集荷業者が5月末までに卸売業者に販売した2025年産米は累計で132万トンだったと発表した。前年同時期と比べて約17%減り、過去最低となった。集荷業者が買い集めた267万トンに対する販売数量の比率は約49%。政府が放出した割安な備蓄米や輸入米に需要が流れ、半分以下しか売りさばけず在庫が膨張した。
集荷に対する販売数量は例年、5月末時点で5~6割台で推移し、24年産米は25年5月末時点で約66%と高水準だった。
同時に公表した5月末時点の民間在庫量は1年前と比べ約51%増の223万トンと、過去最大を記録した14年に並んだ。価格高騰で消費者の「コメ離れ」が進んでおり、在庫処分の動きが広がれば、米価の下落が進む可能性がある。
農水省の作付け意向の調査結果によると、26年産の主食用米の生産量は、大幅増産だった25年並みになると予測される。26年産の生産が需要を上回れば、さらに在庫が増えそうだ。