静岡県熱海市で2021年7月3日に発生した大規模土石流を受けて21年度に実施された「盛り土総点検」で、全国で不適切な状態と指摘された1089カ所の盛り土について、共同通信が今年5月1日時点で是正状況を調べたところ、是正が完了していない盛り土が少なくとも680カ所あることが29日、分かった。
是正が進まない理由として、造成業者らの協力が得られなかったことを挙げる自治体が多かった。23年5月の盛り土規制法施行後、新たに20府県で143カ所の不適切な盛り土が見つかったことも判明。違法に盛られた土砂を含む盛り土が崩落したとされる熱海市の大規模土石流から間もなく5年となるが、不適切な盛り土が各地に残る実態が明らかになった。
共同通信は今年5~6月、各都道府県に総点検後の是正の取り組みを尋ねた。法令上必要な災害防止措置の完了が確認できない盛り土は25都府県で292カ所あった。
大半は実際に災害が起きるリスクが低いとみられているが、青森、千葉、三重、沖縄4県の9カ所は災害リスクがあるとされた。