ブタ腎臓を人へ移植国内初治験へ

ブタの腎臓を人に移植する仕組み

 明治大発ベンチャー企業「ポル・メド・テック」(川崎市)は29日、拒絶反応が抑えられるよう遺伝子改変したブタの腎臓を、人へ移植する「異種移植」の臨床試験(治験)を、北海道大病院(札幌市)と湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)で2028年にも実施する計画だと発表した。実施されれば国内初となる見込み。

 異種移植は慢性的な臓器提供者(ドナー)不足を補う新たな治療法として期待される。遺伝子改変ブタを用いた異種腎移植は米国や中国では試験的に行われている。同社は治験を経て、再生医療等製品として国の条件と期限付きの承認を得たい考え。重度腎不全患者にとって治療の選択肢の一つとして普及を目指す。

 同社は米バイオ企業のイージェネシスが開発した遺伝子改変ブタの細胞を輸入し、同じ性質を持つブタを国内で生産。ブタは69カ所の遺伝子を改変し、移植時の拒絶反応を抑えるほか、ブタ由来のウイルスが人に感染しないようにしている。

 ポル・メド社代表取締役の長嶋比呂志明治大専任教授は「日本における異種腎移植臨床応用の礎を築きたい」とコメントした。

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