中国税関当局が遼寧省大連で拘束した電機大手、富士電機グループの社員について、レアアース(希土類)磁石を分解可能な状態のままモーターなどの製品に加工し輸出を試みたのを問題視しているとみられることが25日分かった。輸出後に製品を分解してレアアース磁石を取り出す目的と疑っているもようだ。複数の関係筋が明らかにした。
日中関係が悪化する中、中国は今年1月に対日輸出規制を強化。約半年にわたり中国当局によるレアアースの輸出許可が出にくくなっており、日本企業は調達が困難になっている。今回の拘束はレアアースを利用した日本に対する締め付けが背景にある可能性が指摘されている。
関係筋によると、拘束された2人のうち1人は富士電機グループの現地法人の幹部。ほか1人は中国への出張者とみられる。いずれも5月に税関当局に拘束され「国家輸出入禁止貨物密輸罪」の疑いが持たれている。(共同)