中国遼寧省大連で電機大手、富士電機グループの社員2人が拘束されたと報じられて一夜明けた25日、大連にある同グループの工場に出勤した従業員らは不安を隠せない様子を見せた。親日的な土地柄と言われる大連での日本人拘束に現地の邦人社会は動揺し、日中間のビジネス停滞に懸念が広がった。
大連は歴史的に日本と結び付きが強く、日本企業を積極的に誘致してきた。領事事務所によると、約1700社の日系企業の拠点があり、在留邦人は約3千人に上る。
大連に駐在する日本企業幹部は「日本企業に優しい大連でまさかという思いだ」と話した。日本政府によると、2人は「国家輸出入禁止貨物密輸罪」に抵触した疑いがあるとされるが企業に対する罰金ではなく、幹部は「拘束までするなんて、一体何をしたんだと疑問だ」。
今回の拘束はレアアースの国外への持ち出しが問題視されたとの見方があり、中国政府の資源管理強化が背景にある可能性が指摘される。日中関係が悪化する中、中国でビジネス展開する日本企業関係者は「資源を取り扱う他の企業も狙われるのではないか」と警戒。