高市早苗首相は24日、自民党と日本維新の会の両安全保障調査会長と官邸で会い、国家安保戦略など安保関連3文書の改定に向けたそれぞれの提言を受け取った。秋に見込む有識者会議の提言も踏まえ、年末に新たな3文書を閣議決定する。与党の主張に沿って防衛費増額方針を打ち出す見通しだ。米国は同盟国に国内総生産(GDP)比3・5%を要求している。現行3文書で示した2022年度GDP比2%からの引き上げ目標が焦点となる。非核三原則の扱いも議論する。
政府はGDP比2%目標に必要な安定財源を確保するため、今年4月に法人税とたばこ税を引き上げ、27年1月の所得税増税も既に決めている。与党提言は財源を明示しておらず、防衛費をさらに増額すれば国民の負担が膨らむ可能性がある。
防衛費に関し、自民は増額目標の明記は避けつつ「5年以内の防衛力の変革」に向けた予算の確保を要請。GDP比3・5%を目標とする北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国や韓国、3%を目指すオーストラリアを例示し「自国防衛の国家意思」を明確に示すよう促した。