全国的に珍しい国産カカオ豆を100%使ったチョコレート作りに、三重県のメーカーやパティシエ辻口博啓さんらが挑戦している。同県多気町の統合型リゾート施設VISONで24日、商品のお披露目会を開いた。近年は天候不順などで世界的にカカオが収量減となり、チョコの価格が高騰。担当者は「量産化できれば、価格の安定につながる」と期待する。
辻口さんによると、完成したチョコは3種類をブレンドしたもので、カカオ本来のしっかりとした味わいに加え、パッションフルーツとバナナを混ぜ合わせたような芳醇な香りが感じられるという。辻口さんは「皆さんのおかげで5年間の取り組みを発表できてうれしい」と話した。
食用油の製造販売などを手がける辻製油(同県松阪市)が2021年から、VISONの一角にあるビニールハウスでカカオ豆を栽培している。室内は温度25~40度、湿度70%以上を保ち、熱帯気候を再現した。豆の成熟度や発酵の具合など研究を重ね、収穫にこぎ着けた。辻口さんによる焙煎などを経て商品化されたチョコは今後、ハウス近くの店で販売する。