日産自動車が23日、横浜市の本社で開いた定時株主総会で、みずほフィナンシャルグループ(FG)出身の永井素夫氏の社外取締役再任案が反対多数で否決された。大株主のフランス自動車大手ルノーが議決権行使を棄権したことなどが響いたもようだ。大企業が提案した取締役選任議案が否決されるのは珍しい。日産は役員体制の見直しを迫られる見通しで、経営再建への影響が懸念される。
会社側はイバン・エスピノーサ社長ら取締役12人の選任議案を提出した。新任はアサヒグループホールディングスの小路明善会長ら社外取締役3人。永井氏を除く11人は可決された。
ルノーは経営の独立性への影響を懸念し、日産の主要取引先であるみずほFG出身の永井氏と真保順一氏について、棄権する意向を示していた。米大手議決権行使助言会社ISSも両氏の選任議案に反対を推奨していた。
日産は2年連続で純損益が巨額の赤字となっている。エスピノーサ社長は2026年3月期を振り返り「競争が激化し厳しい状況でも、事業改善の取り組みが実を結んだ」と強調した。