博物館資料廃棄は「最終手段」

民俗資料(民具)に関する基本原則

 全国各地の博物館の収蔵庫が満杯状態となり資料の廃棄が懸念されている問題を受け、研究者や学芸員らでつくる「博物館コレクション管理研究会」が処分に関する基本理念をまとめ、公表した。博物館の資料は「社会から託された財産」で、スペース不足を理由にした廃棄は許されないと強調。廃棄は他施設への移管などあらゆる方法を検討し尽くした後の「最終手段」だとして、安易に行わないよう求めた。

 収蔵庫満杯問題を巡っては文部科学省が3月、資料の廃棄を含めて検討することを博物館の基準に初めて明記。収蔵スペース不足に悩む館を中心に、廃棄の動きが加速するとの危機感が高まっている。研究会は、専門家の立場から資料管理の原則を示すことで、こうした動きに歯止めをかけたい考え。今後、全国の博物館に対応を呼びかける。

 基本理念は、一度廃棄した資料は元に戻らず、他の処分方法とは次元が異なる「不可逆的な行為」と指摘。移管や譲渡、売却など「資料の存続」を前提に検討を尽くし、それでも不可避の場合のみ許容されるとした。

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