「あした天気にしておくれ」の歌詞で知られる童謡「てるてる坊主」を作詞した浅原六朗(1895~1977年)の、これまで知られていなかった童謡「秋の夜更」が見つかった。出身地の長野県池田町にある「浅原六朗文学記念館」によると、浅原が作詞した童謡はてるてる坊主1曲のみと思われていた。見つかった童謡の作曲者の孫が、作曲者の楽譜を整理する中で発見した。
孫は千葉市中央区のバイオリニスト桂幸子さん(79)。桂さんによると、作曲者は大和田愛羅(1886~1962年)で、長男夫婦が37年にまとめた私家版の作品集が残っていた。桂さんは傷みの進んだ作品集を保存するため、約30年前から整理を続けていた。作詞者の著作権の確認をする過程で、「浅原鏡村歌」と記された「秋の夜更」に気付いた。後に記念館側に連絡して判明するのだが、鏡村は浅原のペンネームだった。作詞・作曲時期は記載がなく不明だった。
月の光にてらされて ひとりぽっちで夢の国―。見つかった童謡はこんな歌詞だ。メロディーは子守歌のようだった。