【ウィーン共同】カナダ在住の被爆者サーロー節子さん(94)が17日、ウィーンで、11~12月の核兵器禁止条約の第1回再検討会議に向けた課題を話し合う会合に出席した。広島で13歳の時に被爆した悲惨な状況を証言。広島や長崎への原爆投下から得た教訓として「人類は核兵器への依存から早急に脱却しなければならない」と訴えた。
会合はウィーン軍縮不拡散センターが主催。外交官や国際機関の関係者ら約40人が出席した。
サーローさんは「核兵器は人間の尊厳や生存と相いれないものだ」と語り、核兵器を人道上の脅威と位置づけた条約の意義を強調。核兵器の正当性に異議を唱えることが、廃絶に向けて「不可欠だ」と話した。
若い世代に対し「無関心でいないことが最も重要だ」と呼びかけ、核廃絶運動への積極的な関与を期待した。
会合後に取材に応じたサーローさんは「要請がある限り、どこへでも私の声を届けたい」と今後も核廃絶への活動や証言を続ける意欲を示した。