スイス、人口制限問う国民投票へ

国民投票で人口制限への賛成を訴える掲示=5月、スイス・グラールス(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】スイスで14日、人口を1千万人までに制限することの是非を問う国民投票が実施される。欧州諸国などから移民の流入が続く中、最大政党の右派国民党が流入抑制を狙って提案。国内で賛否は二分され、世論調査では反対派がやや優勢なものの情勢は流動的だ。投票結果は14日中に判明の見込み。

 スイスの現在の人口は約910万人で、増加傾向にある。今回の提案は、2050年まで人口が1千万人を超えてはならないとの条文を憲法に追加することを求める。50年までに人口が950万人を超えた場合は、政府は移民制限など人口増加抑制の措置を取らなければならない。

 国民党は、移民の増加により生活インフラや社会保障制度が圧迫され、住宅不足や家賃の高騰といった問題を招いていると主張。一方、政府や経済界は、スイス社会は移民の労働力や技能に支えられているとして反対の立場だ。

 5月に行われた世論調査では、人口制限への賛成が45%、反対が52%だった。スイスでは10万人以上の署名があれば国民投票を発議できる。

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