教皇「海を墓場にするな」

11日、スペイン領カナリア諸島のグランカナリア島で演説するローマ教皇レオ14世(ロイター=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇レオ14世は11日、西アフリカ沖に浮かぶスペイン領カナリア諸島のグランカナリア島を訪れた。アフリカから同諸島を目指す移民らの犠牲が絶えないことを踏まえ、大西洋や地中海を「墓標なき墓場」にしてはならないと指摘。戦争や貧困から逃れようとする人たちのため「合法で安全な移動経路」を確保するよう国際社会に要請した。

 教皇は港での演説で「人間の尊厳にパスポートはない」とも訴え、各国に移民受け入れを求めた。

 アフリカから欧州を目指すには地中海ルートがあるが、国境管理が強化され、大西洋経由でカナリア諸島を目指す人が急増。小型ボートなどで海を渡るため、遭難や行方不明になるケースが後を絶たず「世界で最も危険なルート」と呼ばれる。

 国際移住機関(IOM)によると、昨年はカナリア諸島を目指した移民ら約1200人が死亡・行方不明となった。

 教皇は6~12日の日程でスペインを訪問。10日には北東部バルセロナにある建築家アントニ・ガウディの未完の代表作サグラダ・ファミリア教会でミサを執り行った。

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