【ニューヨーク共同】英紙フィナンシャル・タイムズは11日までに、米宇宙開発企業スペースXが12日に予定する新規株式公開(IPO)について、売り出し価格に基づく時価総額1兆7800億ドル(約285兆円)のうち最大1兆ドルが、火星到達など実現が見通せない「夢物語のような挑戦」の達成を前提にしていると報じた。
スペースXの2025年12月期の純損益は人工知能(AI)関連の投資などがかさんで49億3700万ドルの赤字だった。時価総額は昨年の売上高の100倍近く、投資家の一部から「割高だ」との指摘が出ていると伝えている。
報道によると、スペースXの評価の前提は、再使用可能ロケットによる火星到達や宇宙空間へのデータセンター設置、AI開発での中核的な役割などだ。
米調査会社モーニングスターのアナリストは、現在の業績に基づく企業価値は7800億ドルにとどまると分析。「あり得るが実現するとは到底言い切れないシナリオに金を払うことになる」と投資家に注意を促した。