世界的建築家故丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館(高松市)の近隣住人が8日「良好な景観を享受する利益が侵害される」として、県の解体工事差し止めを求める仮処分を高松地裁に申し立てたと明らかにした。5日付。
申立書によると、旧体育館は和船を思わせる独創的な外観で地元のランドマークとして長年親しまれてきた。民間団体が提案した保存活用案の検討を尽くさなかった県の意思決定は、社会的相当性を欠くとしている。
池田豊人知事は8日の定例記者会見で「報道で聞いたが、私自身は承知していない」と述べた。
1964年建設の旧体育館は天井板落下の危険性が判明し2014年に閉館。県は今年4月、解体工事に着手した。利活用を求める地元建築家が、解体費用の支出差し止めを求める住民訴訟を高松地裁に起こしている。