金属高騰、中朝貿易総額を底上げ

北朝鮮から中国遼寧省丹東に向かう貨物列車=2025年12月(共同)

 【北京共同】昨年を上回るペースの中国と北朝鮮の今年の貿易総額について、中国税関総署の統計を共同通信が分析した結果、北朝鮮から中国に輸出される主力品のレアメタル(希少金属)、タングステンの割合が急増していることが8日分かった。世界的なタングステン価格の高騰で、輸出量の増加幅に比して大幅に中朝の貿易総額を底上げしている形だ。

 タングステンは高硬度の合金に使われ、軍事分野では砲弾に用いることもある。タングステン関連品の価格は年初から約3倍に跳ね上がった。世界的産地の中国による輸出規制や、兵器用の需要増が影響したとみられている。

 今年1~4月、北朝鮮から中国へのタングステンの輸出は重量では前年同期比16%増だったが、金額ベースでは10倍超を記録した。同期間の北朝鮮から中国への輸出総額に占めるタングステンの割合は5%から32%に拡大した。

 今年1~4月の中朝の貿易総額は約9億8800万ドル(約1580億円)。タングステンは制裁の対象外のため、対象に加えるべきだとの声も出始めている。

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