外来種のわずかな痕跡探せ

北米原産のトカゲ「グリーンアノール」(自然環境研究センター提供)

 小笠原諸島や沖縄諸島に入り込んだ外来種のトカゲが木の葉にわずかに残したDNAをガーゼで拭き取って検出する方法を開発したと、京都大などのチームが5日までに国際科学誌に発表した。侵入して間もない外来種の発見や、希少な生物の調査に使える可能性がある。

 調べたのは、北米原産で特定外来生物に指定されている「グリーンアノール」。小笠原諸島や沖縄諸島で分布を広げており、固有種のトンボを食べるなど生態系を脅かしている。木の上で暮らし、動きが素早いため捕獲したり目視で探したりするのが難しい。

 チームは、小笠原諸島で新手法を試した。グリーンアノールがよく目撃される植物の葉を湿らせたガーゼで拭き取って蒸留水ですすぎ、表面に付いた物質を取り出した。その水を分析すると、ふんや脱皮した皮膚から出たとみられる微量のDNAを検出できた。

 生息数が少ないとされる場所でも検出できており、特に発見が難しい侵入の初期段階でも活用できる可能性がある。チームの辻冴月助教(水域生態学)は「木の上で生活する他の生物への応用も検討したい」と話す。

最新記事
防衛局、例外の米訓練容認
辺野古抗議女性を書類送検
為替相場 5日(日本時間17時)
テレ東がプレゼント未発送
習近平主席、8~9日に訪朝