マウスの脳、細部可視化技術開発

新たに開発したマウスの頭部専用のPET装置=5月、東京都千代田区

 生きたマウスの脳を、従来の陽電子放射断層撮影(PET)では観察できなかった0・5ミリの細かい構造まで可視化できる新技術を開発したと、量子科学技術研究開発機構のチームが4日付の米科学誌に発表した。脳の働きや病気の進行をより正確に捉えられるようになり、医療用のPET装置に応用すれば、がんや認知症を早期に発見できる可能性があるとしている。

 PETはがんや脳の病気を調べるために使われる検査で、投与した放射性薬剤の体内分布を画像として捉えることができる。ただ得られる画像はCTやMRIよりも粗く、分解能はマウスなどの実験動物用でも1~2ミリ程度が限界だった。

 チームは放射線のセンサー部を3層構造にし、より細かく放射線の位置情報を取得できる検出器を開発。これを使ったPET装置でマウス頭部を観察すると、世界最高水準の0・5ミリの分解能で脳の海馬などの部位を確認できた。

 チームは「1ミリから0・5ミリへの改善は、理論上8倍の情報量に相当する」と期待している。

最新記事
為替相場 5日(日本時間4時)
日本、米AI事業に800億円拠出
NY株、反発して始まる
為替相場 5日(日本時間2時)
イラン高濃縮ウランに懸念