国文化財「旧大社駅」修復し公開

保存修復工事を終えた「旧大社駅」の駅舎=4月、島根県出雲市

 年間数百万人が訪れる出雲大社(島根県出雲市)から徒歩で20分ほど南に、かつて多くの参拝者が利用した「旧大社駅」がある。国の重要文化財で保存修復工事を終えた今春、駅舎の一般公開が始まった。往時をしのばせる姿は、新たな観光拠点となりそうだ。

 旧大社駅は大社線の終着駅として1912年に開業した。今回修復された駅舎は西洋風の構造に和風の外観を持ち、24年に建て直された2代目。90年に廃線となるまで利用され、2004年、重要文化財に指定された。

 市は20年末から、修復作業に着手。約2万枚の屋根瓦を全て取り外し、4割を取り換えた。構内は、1938~42年に撮影されたとみられる写真を基に、切符を販売していた出札口や照明を復元した。

 旧大社駅そばの小学校に通っていたという60代男性は、修復後の駅舎を見て「懐かしくもあり、新しくもある。駅として動き出してくれればとも思うが、建物が残っていることがうれしい」と笑顔をみせた。

 入場料は中学生以上300円、小学生150円。

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