大西洋を航行中だったクルーズ船で集団感染が確認されたハンタウイルスについて日本感染症学会は23日、都内で開催中の学術集会で緊急セミナーを開いた。講演した忽那賢志・大阪大教授(感染制御学)は、世界保健機関(WHO)が一般市民への感染リスクは低いとする評価を変えていないことを踏まえ「すぐに日本で流行が起こる可能性は低いだろう」と話した。
このウイルスはネズミなどの齧歯類が媒介するが、乗船者で見つかった「アンデス型」は過去に人から人への感染事例が報告されている。忽那氏は「特殊な環境で顕在化した。発熱、消化器症状が出る。インフルエンザのような症状が続いた後に急激な呼吸不全を起こすことが特徴」などと説明した。