厚生労働省が22日発表した2025年度平均の毎月勤労統計調査(確報、従業員5人以上)によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年度比0・5%減となった。マイナスは4年連続。名目賃金に相当する現金給与総額は2・5%増だったものの、物価上昇に賃上げが追い付かなかった。
26年1~3月の実質賃金は、賃上げによる給与の増加と物価上昇の鈍化で1・3%増となった。ただ中東情勢に伴う物価高騰が懸念されており、4月以降もプラスを維持できるかどうか不透明だ。
現金給与総額の月平均は35万7979円で、5年連続のプラスだった。物価の変動を示す消費者物価指数は3・0%上昇。24年度と比べて給与総額の増加幅が縮小したものの、物価上昇も弱まったため、差し引きした実質賃金は24年度と同様0・5%減となった。
現金給与総額の内訳は、基本給を中心とした所定内給与が2・4%増の26万9631円。残業代に当たる所定外給与は1・8%増の2万45円で、ボーナスを含む「特別に支払われた給与」が3・0%増の6万8303円だった。