民事訴訟手続きのデジタル化を定めた改正民事訴訟法が21日から全面施行。紙中心だったやりとりが原則電子化され、将来的には電子判決文のデータを一般に提供する仕組みも整備される。利便性の向上や裁判情報の活用促進につながり、民事裁判の手続きは大きな転換点を迎える。
注目されるのは、書面データのオンライン提出だ。手続きには裁判所の「民事裁判書類電子提出システム(mints、ミンツ)」を活用する。
裁判を起こす際の訴状の提出はこれまで、書面を郵送したり窓口に持参したりしていた。今後は自宅や事務所からオンラインで提出可能になる。具体的な主張書面も電子化され、当事者と裁判所がシステム上で共有。判決文も裁判所に行かずに受け取れる。代理人のいない「本人訴訟」では紙の書面を認める。
訴訟記録が電子化されるため、閲覧の方法も変わる。全面施行後は必要な手続きを経て、最寄りの裁判所で電子化された記録を閲覧できるようになる。