北海道新幹線を巡る談合疑惑で、延伸する新函館北斗―札幌(約212キロ)の軌道敷設工事10工区のうち、2024~25年に入札が実施された5工区全てで、応札が2社以下だったことが20日、入札調書から分かった。公正取引委員会は談合の結果、競争が制限された疑いがあるとみて詳しい経緯を調べている。
調書によると、開札日順に渡島南、渡島北、ニセコ、長万部、倶知安の5工区。それぞれ大鉄工業(大阪市)、三軌建設(福岡市)、広成建設(広島市)、名工建設(名古屋市)、ユニオン建設(東京)が落札した。
渡島南工区は大鉄工業しか応札せず、そのまま決定した。金額は1工区当たり26億4500万~43億4千万円。落札率は94・3~99・8%で、2工区が99%超だった。
公取委は19日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いでこの5社を含む9社を立ち入り検査。職員が不正に関与した可能性があるとみて、発注した独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(横浜市)にも検査に入り、証拠の解析や関係者の聴取を進めている。