43人が犠牲となった1991年6月3日の雲仙・普賢岳(長崎県)の大火砕流から35年となるのを前に、麓の同県島原市と九州大地震火山観測研究センターなどが18日、当時の噴火でできた溶岩ドーム「平成新山」の現状を調べる防災視察登山を行った。同センターの松島健特任教授は「落石の危険はあるが、火山活動は静穏な状態だ」と説明した。
視察登山には、県警や消防の職員ら約110人が参加。所々で白い噴気が上がる立ち入り制限中の警戒区域に入った。
火山活動の活発さを測る指標となる噴気の温度は、頂上付近で約88度だった。松島特任教授は「95年の調査では700度ほどだった。新たなマグマや熱水が供給されていない証拠だ」と述べた。