日本が世界文化遺産登録を目指して国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦した「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)について、ユネスコ諮問機関が6月上旬までに事前評価結果を勧告する。勧告に基づき、7月19日~29日に韓国・釜山で開かれる世界遺産委員会で審査され、登録の可否が正式決定する見通しだ。
勧告は「登録」と「不登録」のほか、推薦国に追加情報を求める「情報照会」、推薦書の再提出を求める「登録延期」の4類型で示される。「登録」勧告が出れば世界遺産委での登録決定が事実上確実となるだけに、勧告の内容が注目される。
飛鳥・藤原は天皇の宮殿跡である飛鳥宮跡(明日香村)や藤原宮跡(橿原市)、「飛鳥美人」として知られる国宝壁画が見つかった高松塚古墳(同村)など、6世紀末から8世紀初頭まで計19の遺跡で構成。東アジアの古代国家形成期に中央集権体制が誕生、成立した過程を二つの宮都の変遷から示す貴重な考古学的遺産とされる。
2007年に推薦の前提となるユネスコの暫定リストに記載。国の文化審議会が24年、推薦候補に選定した。