浄土目指した上人供養

補陀洛山寺の裏山にある「渡海上人」の墓前で読経する僧侶たち=17日午後、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・補陀洛山寺で17日、海のかなたにあると伝わる浄土を目指して寺近くの浜から小舟でこぎ出し、再び帰らなかった「渡海上人」と呼ばれる僧侶の供養が営まれた。

 本尊が開帳された本堂で法要と護摩たきが行われた後、高木智英住職(44)らが裏山にある渡海上人の墓前で読経した。

 寺によると、僧侶はわずかな食料を積んだ小舟で出発し、死の直前まで経を唱えたと伝わる。平安から江戸時代まで20人以上が旅立った。江戸時代には亡くなった僧侶を送る水葬に変わった。寺には1993年に復元された小舟が飾られている。

 高木住職は「墓前で先人に感謝し、世界平和を願った」と話した。

最新記事
栃木強殺新たに身柄確保、指示役の女か
高専生開発の発明や新技術ずらり
ロシア、無人機556機撃墜
クマと遭遇、男性けがなし
神戸まつり、市街地華やかに彩る