政府が4月29日に開催した「昭和100年記念式典」で、天皇陛下のお言葉がなかったことに疑問の声が出ている。政府は「総合的に勘案した」とするものの、明治元年から百年を記念した1968年の式典では、臨席した昭和天皇がお言葉を述べた経緯がある。当時と異なる対応に、SNSには、政権批判を含めさまざまな臆測が飛び交った。
「国民からは『何でだろう』という声が非常に多い。政府の意向なのか」。5月12日の参院外交防衛委員会で、立憲民主党の田島麻衣子氏が政府に尋ねた。
田島氏は、明治の記念式典との差異に触れて迫った。政府の担当者は「式典の趣旨や目的、過去のご臨席の状況などを総合的に勘案し、ご臨席のみをお願いした」などと繰り返した。
ただ宮内庁の黒田武一郎長官は「政府の考え方、申し出に基づいて(お言葉がない)と受け止めている」と説明していた。
式典でお言葉がなかったことについて、X(旧ツイッター)では「天皇に『反省』を語らせたくなかったのだろう」との推測や「陛下のお言葉を聞きたかった」などの投稿が目立った。