電子部品大手ロームが12日発表した2026年3月期連結決算は、純損益が1584億円の赤字(前期は500億円の赤字)だった。電気自動車(EV)市場の低迷を受け、半導体事業の生産設備を中心に1936億円の減損損失を計上したことが響いた。過去最大の赤字額で、赤字は2年連続。
トランプ米政権によるEV購入の税制優遇措置の廃止などにより、自動車各社の間でEV戦略を見直す動きが相次いでいた。売上高は前期比7・3%増の4811億円。民生向けや産業機器向けの半導体などが伸びた。
東芝、三菱電機との間で進めるパワー半導体事業の統合に向けた協議について、京都市で記者会見した東克己社長は「3社の強みを最大限に発揮できる役割分担や体制の在り方について丁寧に協議を進める。スピード感を持って方向性を示すことを重視している」と語った。
デンソーによる買収提案が撤回されたことに関しては「今後は資本関係の在り方に限定されず、協業や人的交流を進める」と強調した。