岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」で9日、共生社会の実現を目指すシンポジウムが開かれた。入所者のほか、障害者や原発事故の被害者の視点で共生を目指す人たちが登壇。同園の山本典良園長は「今日が共生社会の実現を祈念する第一歩になれば」とあいさつした。
5月9日は、二つの療養所がある長島と本州を結び「人間回復の橋」とも呼ばれる邑久長島大橋の開通日。橋を架けるのに尽力した同園入所者の石田雅男さん(89)は「喜びだけでなく、これからが大変だとも思った」と開通時の複雑な感情を振り返りつつも「人間らしく生きていくための橋だ」と強調した。
橋は1988年に開通。今では多くの人々が渡ってハンセン病の歴史を学びに長島を訪れる。
重度障害児の写真展を同園などで開催する任意団体「HOME18岡山」の木多希子代表は「障害児への関わりも知らないことが多いと不安になると思う。自分ごとにするには知ってもらうことが一番だと思い活動している」と語った。