ホンダが2030年までの中長期の自動車販売戦略で、従来360万台としていた年間の世界販売台数目標を引き上げる方針であることが8日分かった。全体の2割程度とする電気自動車(EV)の販売比率はいったん白紙とし、明記を見送る。ハイブリッド車(HV)を増やすことで達成を目指す。14日の事業戦略説明会で詳細を説明する。
新たに打ち出す戦略目標では、具体的な世界販売台数は示さない方向で検討している。EV比率を明記しないのは、米国を中心に世界でEVを巡る政策変更が起きており、需要見通しが不透明なことが背景にある。
30年のEV販売比率は当初は3割としたが、米国での需要減速などを受けて25年5月に2割程度に修正していた。今年3月には北米で生産予定だったEV3車種の開発中止を決定。EV関連の費用や損失を最大2兆5千億円計上するとの試算も発表した。
EV戦略の見直しを迫られる中、目標の上方修正を達成するため、早期にHVのラインアップをそろえて販売を強化するとみられる。