【ニューヨーク共同】日用品を作る職人の手仕事に美を見いだす「民芸運動」を代表する陶芸家の一人、河井寛次郎(1890~1966年)の生涯や思想を描いたドキュメンタリー映画が完成し、米ニューヨークのジャパン・ソサエティーで7日、開催中の海外初の単独展覧会に合わせて上映会が開かれた。
映画のタイトルは「何という今だ、今こそ永遠 河井寛次郎」。この日は世界初上映で、18日には東京・駒場の日本民芸館で日本の観客に披露される。
河井の自宅兼工房だった京都の河井寛次郎記念館から陶芸や木彫、書などの作品がニューヨークに運ばれる様子や、河井の思想に共鳴する人々との交流などを65分の映像で描いた。ナレーションを河井のファンだという俳優、井浦新さんが務めた。
ジャパン・ソサエティーでの展覧会は10日まで。来年以降、日本での巡回展の計画もある。
クラウドファンディングで制作費を募り、約640万円が集まった。制作した日米芸術振興協会の天野静子代表理事は「河井への尊敬と愛にあふれた作品に仕上がった」と話した。