越境データ関税、合意に至らず

世界貿易機関(WTO)のロゴ=2021年7月、スイス・ジュネーブ(ロイター=共同)

 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)は6、7の両日、一般理事会を開き、国境を越えて有料でダウンロードした電子データの取引に対する関税禁止措置などを議論したが、加盟国全体での合意には至らなかった。この措置は長年続いていたが、3月の閣僚会議では延長で合意できず、失効となっていた。

 これを受け、米国や日本、韓国など19の有志国・地域は7日、電子データ取引に対する関税禁止措置を有志国間で継続すると発表した。加盟国全体での合意が実現しない中、通商ルール作りでのWTOの存在意義が問われる事態となっている。

 日本など約70の有志国は3月、電子商取引(EC)を円滑化させる施策を有志国間で導入すると発表。この中には電子データ取引に対する関税禁止措置を恒久化する内容も含まれているが、今回の枠組みは関税禁止措置に特化しており、並行して運用される見通しだ。

 WTOの意思決定は加盟国・地域の全会一致を基本としている。

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