日本国憲法は3日、1947年の施行から79年。2月の衆院選で自民党が圧勝し、高市早苗首相(党総裁)は来年の改正国会発議を視野に入れる。衆院で与党は大災害時などの緊急事態条項創設を巡る議論を主導。少数与党の参院では、一部野党も支持する参院選の「合区」解消が焦点に浮上した。現憲法が初の改正に向かうのか、岐路に立っている。
首相は4月の党大会で「時は来た。改正の発議について、めどが立ったと言える状態で来年の党大会を迎えたい」と宣言した。国会発議に必要な3分の2以上の勢力を、衆院では自民単独で満たす一方、参院では複数の野党の協力が欠かせない。発議には幅広い合意が必須となる。
自民は改憲4項目として(1)9条への自衛隊明記(2)緊急条項創設(3)合区解消(4)教育充実―を掲げる。9条については、日本維新の会が戦力不保持を定めた2項の削除を主張するなど与党内でも意見が異なり、集約は容易でないとみられている。
与党は連立合意で2026年度中に条文案の国会提出を目指すとしており、議論の加速を狙う。