政府、日銀が急激な円安進行を阻止するため、円買いドル売りの為替介入に踏み切ったことが1日、政府関係者への取材で分かった。実施は4月30日。外国為替市場の円相場が一時1ドル=160円台後半まで下落し、投機的な動きが強まっていると判断したとみられる。これを受け、155円台まで5円近く急騰する場面があった。為替介入は2024年7月以来、約1年10カ月ぶり。
片山さつき財務相は4月30日、記者団に対し「いよいよかねて申し上げてきた断固たる措置を取るタイミングが近づいている」と述べ、介入実行の可能性を強く示唆。財務省の三村淳財務官も「最後の退避勧告として申し上げる」と市場をけん制していた。
ゴールデンウイークの期間は、日本での取引参加者が少なくなるため、為替の変動が大きくなりやすい。投機筋に円売りを仕掛けられるリスクに対応したとの見方が市場で広がっている。
米国とイスラエルが2月28日にイランを軍事攻撃して以降、外国為替市場では「有事のドル買い」が進行。原油価格の高止まりもドル買い要因となっていた。