JR西日本の倉坂昇治社長は30日、大阪市内で開いた記者会見で、今後5年以内に運賃の値上げを目指す考えを示した。物価高などを背景とするコスト上昇を踏まえて「改定の余地が出れば(国に)認可申請をする準備をしたい」と話した。
30日に公表した中期経営計画では、2031年3月期までに2兆6200億円を投資する方針を示した。不動産や流通事業といった分野の成長強化を掲げ、9300億円を投じる。5千億円をかけ、新幹線や在来線車両を更新する。
26年3月期連結決算は、売上高が前期比8・1%増の1兆8458億円、純利益が11・9%増の1274億円でいずれも過去最高を更新した。大阪・関西万博の効果や好調な訪日客需要で鉄道事業などが伸びた。単体ベースの運輸収入は、6・2%増の9479億円。新幹線は5482億円、在来線は3997億円だった。
27年3月期の連結業績予想は、売上高が0・9%減の1兆8290億円、純利益は21・6%減の1千億円とした。中東情勢の影響で、営業利益ベースで130億円の押し下げを見込んだ。