政府は4月から、国家公務員を中途退職した人を再び採用するための簡易な制度を始めた。中央省庁は過酷な勤務から「ブラック霞が関」とやゆされ、若手職員の離職が増加傾向にある。復職を希望する人の負担を軽くして歓迎する姿勢を示し、即戦力の「カムバック」を誘導する狙いだ。
制度は英語で「卒業生」を意味する言葉から取った「アルムナイ採用」。中途採用は「経歴評定」「論文」「面接」など複数の試験が必須となるのが一般的だったが、退職前と同じ省庁への復帰を希望する場合、面接のみでの採用を可能とした。
別の省庁への就職希望者も、論文試験は不要とする。国会対応など国家公務員特有の業務を理解した上で、外部での経験も生かせる貴重な人材と評価できると判断した。
総合職試験採用者で10年未満の退職は2024年度で174人に上り、13年度の76人から2倍超となった。民間企業との人材獲得競争も激化し、採用試験の申込者数は減少傾向となっている。