【ロンドン共同】昨年5月にスターマー英首相の私邸などが燃やされた事件で、放火などの罪に問われたウクライナ国籍の男(22)ら3人の公判がロンドンの中央刑事裁判所で開かれた。検察側は男が通信アプリでロシア語を使う何者かに報酬を提示され、放火を依頼されたと主張した。警察などはロシア当局が関与していた可能性もあるとみて調べていた。
事件は昨年5月8~12日にロンドンで発生。スターマー氏が管理していた家や知人に譲渡した車、2024年7月の首相就任前まで住んでいた私邸などが放火された。
検察側によると、私邸にはスターマー氏の親族の女性と娘(9)が住み、管理していた家にも住人がいた。いずれも玄関が燃やされて家の中に煙が充満し「住民は逃げ道をふさがれ命の危険にさらされた」と主張した。
検察側は依頼主と男がやりとりした通信アプリ「テレグラム」のメッセージを証拠として提示。依頼主は犯行後、男に「あなたはとても地位の高い個人の家を襲撃した。送金するから市内を出ろ」「データを全て削除しろ」と指示した。