茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年、男性入所者2人に点滴器具から空気を注入して殺害したとして2件の殺人罪などに問われ、公判中の元職員赤間恵美被告(40)について、水戸地裁がうち1件の勾留を取り消したことが27日、地裁などへの取材で分かった。もう1件の殺人罪の勾留があるため、拘束は続く。弁護人によると、殺人事件の公判中に勾留が解かれるのは異例。
赤間被告は25年12月の初公判で「私は空気を注入していない。殺害していない」と無罪を訴えていた。
地裁は23日に取り消しを決定し、水戸地検が同日付で東京高裁に抗告したが、認められなかった。取り消したのは、25年12月~26年2月に審理した鈴木喜作さん=当時(84)=への殺人罪での勾留。地裁は理由を明らかにしていない。弁護人によると、裁判所の職権で取り消した。
3月からは吉田節次さん=当時(76)=についての審理が続く。判決は合わせて7月7日の予定。