東京科学大と人工知能(AI)開発企業フロンテオは、AIを活用して医薬品の研究開発を進める拠点を大学の横浜キャンパスに新設し、27日、都内で調印式を開いた。有効な治療法が限られるがんや希少疾患の創薬を目指す。設置は1日付。
両者は2022年から創薬に関する共同研究をしており、実用化に向け連携を本格化させる。記者会見したフロンテオの守本正宏社長は「拠点によって基礎研究から創薬まで超効率化が実現できる。社会実装という結果を出したい」と話した。
両者によると、拠点は3年間の計画。フロンテオが開発したAIで文献やデータなどを解析し、約2万の遺伝子の中から病気に関連する候補を絞り込む。大学は、病気の細胞を再現する技術などを使った実験で、候補分子の薬としての有効性や、作用メカニズムを確かめる。
拠点長を務める東京科学大の村田昌之特任教授は「大学が持つ技術や人材を社会につなげる窓口になる。AIが立てた仮説と、実験による検証を循環させる」と話した。