【ニューヨーク共同】米国で27日に始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議を前に、渡米中の被爆者らが26日、ニューヨークの国連本部近くで核兵器廃絶を訴え行進した。「核なき世界」への逆行が目立つ世界情勢の中、ニューヨークの摩天楼に「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ」と叫ぶ声が響いた。記者が同行した。
午前10時、曇り空の下、ニューヨーク公共図書館の前に、被爆者を含む日本からの渡航者や米平和団体メンバーが集まった。手元のスマートフォンで気温は8度。参加者はダウンやマフラーを着込み、行進前に、核兵器への怒りを込めた歌「原爆を許すまじ」を合唱した。
同11時ごろ、国連本部に向かって行進が始まった。列の長さは約100メートル。「ノーモア」のかけ声のほか、太鼓や鈴を鳴らした。沿道にはスマホで写真を撮る若者や、店の中から様子をうかがう女性も。「高校生平和大使」を務める長崎市の高校生才津結愛さん(17)は「少しでも耳を傾け、核兵器を一つでも減らしたいと思ってほしい」と願った。