人工知能(AI)の研究開発を行う「ソニーAI」などのチームは、AIを使った卓球ロボットを開発し、人間の強豪選手と実戦形式で対戦した結果、複数の試合で勝利したと発表した。プロ選手には及ばなかったものの、スピン(回転)のかかったボールにも対応するなど高い性能を見せた。22日付英科学誌ネイチャーに掲載された。
開発したのは自律型ロボット「Ace(エース)」で、八つの関節があるアームを持つ。卓球台を取り囲んで設置された複数のカメラによりボールの高速な動きを知覚し、AIで動作を制御している。
選手との対戦は、国際卓球連盟(ITTF)のルールに基づき実施した。いずれも10年以上の競技経験を持つ強豪選手5人と対戦し、3人に勝利した。現役のプロ選手2人には敗れたが、3ゲーム先取の2試合の中で1ゲームを奪った。
試合ではスピンの異なるボールに対応し、自らも多様なスピンを使って得点した。ネットに当たって軌道が変わるボールへの反応も確認された。