海上自衛隊の護衛艦「いかづち」が17日、台湾海峡を航行したことが分かった。昨年10月の高市政権発足後、海自艦の台湾海峡航行が明らかになるのは初めて。複数の日中関係筋が明らかにした。中国外務省の郭嘉昆副報道局長は記者会見で「意図的な挑発」だと断固反対を表明し、日本側に強く抗議したと述べた。日中関係は首相の台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに悪化しており、緊張が一層高まる可能性がある。
米国は台湾海峡を自由に航行できる国際水域とみなし、自国の艦船を通過させている。日本側は中国に毅然とした行動を取るべきだと判断したとみられる。一方、中国政府は「台湾は中国の領土で、台湾海峡に主権と管轄権を有する」との立場。
自衛隊統合幕僚監部の発表では、いかづちは今月20日から5月8日まで、フィリピンで実施される多国間共同訓練「バリカタン」に参加する予定。日本政府は台湾海峡航行を公表していない。
郭氏は会見で「中国軍が法と規定に基づいて対応した」と説明。首相答弁に触れ「艦艇派遣は過ちの上に過ちを重ねるものだ」と主張した。