ブラジル、悲願の高速鉄道建設へ

ブラジル・サンパウロ最大規模のルス駅。地下鉄や近郊の町を結ぶ鉄道はあるが、大都市間を結ぶ路線はない=3月(共同)

 鉄道網が未発達のブラジルで、国にとって“悲願”の高速鉄道建設に向けた動きが本格化している。南東部の同国最大都市サンパウロと、カーニバルで有名なリオデジャネイロ間を結ぶ計画で、地元メディアによると2029年までの着工と33年の開通を目指している。

 両都市間は直線距離で約360キロ。東京と京都間に相当し、飛行機で約1時間、バスや車で約6時間かかる。高速鉄道は1時間45分で結び、価格は片道500レアル(約1万6千円)前後の見込みだ。

 ブラジルの鉄道は、投資の不足で設備が老朽化して衰退。都市間移動はバスや飛行機が一般的となり、鉄道は主に鉄鉱石や農作物などの運搬目的で使われるようになった。

 政府は1989年から高速鉄道の構想を練り、完成は「国民にとって長年の夢」(地元メディア)だった。2016年のリオ五輪に合わせて建設する計画もあったが、入札の失敗や経済状況の悪化などで頓挫を繰り返した。

 その後、民間企業主体で計画が進められることになり、欧州や中国企業の協力や国外からの投資を呼び込み計画が前進した。

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