博物館の自己収入増「必要だ」

文化庁京都庁舎で取材に応じる、長官に就任した伊藤学司氏=1日午後、京都市上京区

 官僚出身で、文化庁次長から長官に就任した伊藤学司氏(58)は1日、国立の博物館・美術館に対して入館料などの自己収入を増やすよう定めた文部科学省の数値目標に関し「文化を多くの人に知ってもらうために絶対必要だ」と述べた。京都庁舎での就任あいさつ式後、記者団の取材に答えた。

 文科省が策定した中期目標では、企画展などの展示事業費に占める自己収入額の割合が40%を下回ると「再編」の対象になるとされた。伊藤氏は文化より経済を優先した動きではないかと記者に問われ「誤解されて世の中に広まった」と答えた。

 文化庁によると、博物館などが担う「収集・保管」「教育普及」「調査研究」には国の予算を充てるといい、伊藤氏は博物館のこうした機能に影響はないと強調。その上で、展示が国費に依存したままだと予算に縛られ、魅力が発揮されないと指摘した。

 また自己収入が増えても、国費の運営費交付金は減らさない仕組みをつくるとの考えも示した。

 伊藤氏は、3月末に退任した作曲家の都倉俊一前長官の後任。

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