長射程ミサイル、31日に配備

陸自健軍駐屯地に展示された長射程ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型」の発射機など=17日、熊本市

 防衛省は31日、いずれも陸上自衛隊で熊本市の健軍駐屯地と、静岡県の富士駐屯地に長射程ミサイルを配備。これにより、敵領域のミサイル基地などを攻撃する反撃能力(敵基地攻撃能力)の行使が可能になる。日本は防衛政策の柱に「専守防衛」を掲げ、他国に届くほど射程の長いミサイルを持たなかった。中国やロシアの軍事活動が活発化し、安全保障環境の変化を理由に方針を転換した。

 防衛省は抑止力強化のために必須の装備品と説明しているが、有事になれば配備した場所が標的となるリスクがあるとして、地元から不安の声も根強い。

 防衛省によると、健軍駐屯地には国産の「12式地対艦誘導弾能力向上型」のうち、車両型の発射機から撃ち出す「地発型」を置く。約千キロ飛行することが可能で、九州からでも大陸沿岸部の一部が射程に入る。所属部隊は、同駐屯地の第5地対艦ミサイル連隊となる。

 富士駐屯地の教育部隊には「島しょ防衛用高速滑空弾」を配備。運用方法を研究し、26年度中に北海道の上富良野駐屯地と宮崎県のえびの駐屯地に配備する。

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