東京電力は、福島第1原発2号機で溶融核燃料(デブリ)の試験的な取り出しなどに使う遠隔装置「ロボットアーム」の原発構内への搬入を3月末から4月前半に延期した。アームの動作に関わる回路のコネクターに水が入り込み、通信エラーが起きることが新たに分かったため、対策を講じる。現時点で今秋以降に計画する試験採取の工程に影響はないという。
ロボットアームは全長約22メートル、重さ約4・6トンの装置。複数の関節を曲げ伸ばしして、人の腕のように柔軟な動きができる。2号機の原子炉格納容器側面にある貫通部から挿入し、容器底部のデブリを狙う。福島県楢葉町にある施設で搬出に向けた調整を続けている。
東電によると、第1原発への搬送が間近となった3月上旬、湿度が高い現場環境を想定し、ロボットアームを収納する「エンクロージャ」と呼ばれる箱の防水性を調べる試験を実施。内部にある回路のコネクターに純水を吹きかけたところ、コネクターにつながるケーブル計17本に通信エラーが確認された。