米国留学中の1992年、射殺された高校生服部剛丈さん=当時(16)=の両親宅に「足長爺」を名乗る匿名の人物から現金1千万円が届いた。銃のない日本に米国の高校生を招くため、両親が設立した「YOSHI基金」の資金が不足していたさなかだった。両親は「高校生を招く活動を続けることができ、ありがたい。これからも銃のない社会の大切さを伝えていきたい」と話している。
昨年10月末、剛丈さんの母美恵子さん(78)が名古屋市の自宅の庭にあるテーブルに、現金が置かれているのを見つけた。基金の窮状を報じた地元紙にくるまれ、新聞の余白に「YOSHI基金に使って下さい。足長爺」と書かれていた。
剛丈さんは92年10月、米ルイジアナ州でハロウィーンパーティーに参加しようとして訪問先を間違え「フリーズ(動くな)」と警告してきた住民に射殺された。両親は翌年、剛丈さんの死亡保険金などを基に基金を設立。米国の高校生に銃がない生活を体験してもらう活動を始めた。
ただ、次第に資金不足になり、昨年10月から850万円を目標に寄付を募っていた。