中東の主要観光地で米イスラエルとイランの交戦の影響が拡大している。航空便の混乱が続き、外国人観光客は減少。イランからの攻撃が続く湾岸アラブ諸国だけでなく、やや離れたトルコ、エジプトも大きな打撃を受けている。交戦終結の見通しは立たず、関係者の苦悩は深まる。
「人通りは例年の3分の2だ」。トルコ・イスタンブール。ビザンツ建築の世界遺産アヤソフィア近くでパンを売るムファレウム・イェシュタシュさん(50)が嘆いた。
卒業旅行で友人2人と訪れていた東京都の大学生伊原知美さん(22)は「旅行をやめて、と家族に必死で頼まれた」と明かす。
気球体験の会社を営むムラット・チョバンさん(44)は「トルコ観光ツアーは『中東』カテゴリーで販売される」と話し、湾岸諸国と同一視される影響を訴えた。
エジプトの首都カイロ近郊ギザの三大ピラミッド。温暖な3月は観光シーズンだが人影はまばらで、観光用のラクダがくつろぐ。地元観光業者は、日本を含むアジア圏の客が落ち込んだと話す。(イスタンブール、カイロ共同)