1966年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(90)が、検察の控訴断念時の談話で犯人視され名誉を毀損されたとして、国に計550万円の損害賠償を求めた訴訟で、国が請求棄却を求めて争う方針であることが16日、関係者への取材で分かった。
静岡地裁は2024年9月に捜査機関の証拠捏造を指摘し、再審無罪を言い渡した。畝本直美検事総長は翌10月に控訴断念を表明した談話で「判決は、理由中に多くの問題を含む到底承服できないもの」と表明していた。
袴田さんは昨年9月に静岡地裁に提訴した。国と県を相手取り、約6億円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟も地裁に起こしている。