一夜で約10万人が亡くなったとされる1945年3月10日の東京大空襲から今月で81年となり、犠牲者の名前と年齢を読み上げて追悼する集会が14日、東京都江東区の「東京大空襲・戦災資料センター」で開かれた。参加者は未来を奪われた一人一人の人生に思いをはせ、平和を祈った。
母と幼い2人の弟を失った河合節子さん(86)=千葉市=は「10万人という数ではくくれない。犠牲者それぞれに命があり、家族があり、未来があった。名前を読んで哀悼の心と平和への思いを表したい」と話した。
15歳で空襲に遭った星野雅子さん(96)=墨田区=は、亡くなった同級生らを思い出し声を詰まらせ「戦争がなかったら一緒に卒業して、それぞれの人生があったんだろうな」と涙を浮かべた。
集会は15日に墨田区でも開かれ、都内各地の空襲や米軍人捕虜、朝鮮人犠牲者など約4200人の名前を14日からの2日間で読み上げる。